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購入(新車・中古車)かリースどちらが良い?

購入(新車・中古車)かリースどちらが良いでしょうか。税金や資金繰りの観点からみていきましょう。

購入とリースの比較

それぞれの形態の特徴を見ていきます。

購入(新車)

長持ちする、耐久性が高い、運送業など使用頻度が大きく故障リスクを抑えたい場合

初期に自己資金か資金調達が必要、自動車税や保険がかかる

経費化が遅い、6年(普通車)で償却

購入(中古車)

経費化が早く、税金負担を繰延できるので資金繰りが新車より良い

初期に自己資金か資金調達が必要、自動車税や保険がかかる

経費化が早い、1年~(普通車)で償却

リース(経費化は、毎年均等か新車と同じか契約形態による)

分割払いなので資金繰りが安定する

初期の自己資金が少なくて済む、車検手続等の事務的負担の軽減

中途解約が実質的にできない、違約金が発生する場合がある

リースのために審査が必要、時間がかかる、新車と同程度以上のコストがかかる

シミュレーション(普通自動車:300万)

会社の収益が毎年300万、税率30%、期首取得だと仮定

トータルでは、資金、費用、税金は変わりませんが、それぞれのタイミングが異なります。

新車の場合(耐用年数6年)

資金 1年目 300万  

収益 1年目 300万  2年目 300万  3年目 300万  4年目以降 300万

費用 1年目 100万  2年目 66万  3年目 44万  4年目以降 30万

税金 1年目 60万  2年目 70万  3年目 77万  4年目以降 81万

収支 1年目 △60万  2年目 230万  3年目 223万  4年目以降 219万

中古車の場合(新車登録4年経過した中古車、耐用年数1年)

資金 1年目 300万  

収益 1年目 300万  2年目以降 300万

費用 1年目 300万  2年目以降 0万

税金 1年目 0万  2年目以降 90万

収支 1年目 0万  2年目以降 210万

リースの場合(リース料 50万円、リース期間6年、オペレーティングリース)

資金 1年目以降 50万

収益 1年目以降 300万

費用 1年目以降 50万

税金 1年目以降 75万

収支 1年目以降 175万

→トータルの税金は、450万円で同じ!

購入とリースのタイミング

ポイント①

事業年度が始まる期首(例 4月~)
→減価償却は、期首から始まるため、期中に購入するとその分経費が少なくなる

ポイント②

リースの場合には、契約条件をチェック、審査があるため信用情報もチェック

結論

資金繰りの観点からは、中古車かリース

使用頻度が高く、余力があるなら新車

リースは、総合的な費用負担、補償内容・契約条件も検討し選択

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